ジャズ・サックス&フルート奏者
1971年生まれ、東京都出身。大学入学と共にジャズサックスを始める。在学中に始まったグラミー受賞者のジョー・ヘンダーソン氏(ts)との交流、現在に至るまで多大な恩と影響を受けることとなるルー・タバキン氏(ts,fl)との出会い、そして期を同じくしての自身の失明をきっかけにプロへの道を志すこととなる。
1999年、米国オハイオ州にあるオーバリン音楽院に単身留学し、ゲイリー・バーツ氏(as)に師事。ジャズ科サックス専攻にて音楽学士号を習得。2004年ニューヨークに転居し、翌2005年よりラトガーズ大学の大学院にてラルフ・ボーエン氏(ts)に師事。
アメリカ、ヨーロッパなどのジャズクラブやコンサートホールをはじめ、ニューヨークの地下鉄駅でのストリート演奏に至るまで様々な場所での演奏をこなし、多くの現地音楽家たちとの共演の機会を得る。
また、日本に一時帰国した際には東京をはじめ近畿・四国地方など全国各地にツアーを行う。
2016年9月より17年間のアメリカ生活を経て、東京に拠点を移す。
現在は自身のカルテットとクインテットを中核とし、様々な編成で演奏活動を行うほか、依頼に応じて個人・グループでのレッスンやワークショップも行っている。
演奏はブルージーで豪快であり、スタイルはスイングやビ・バップから現代の技法を駆使してのノイズやフリーインプロビゼーションといった実験的な音楽まで幅広い。
またジャズテナーの王道を行く音色は、ルー・ドナルドソン氏(as)をはじめとしたニューヨークのベテランミュージシャンたちからも高評価を得ている。
自身が率いるカルテットではギタリストを編成に加え、デューク・エリントンやセロニアス・モンク、そのほか最近はあまり取り上げられなくなった古いジャズスタンダードなどを中心に演奏。また2019年からはテナーサックスの安保徹氏を迎えたプロジェクトを始動、2022年にこれを”The Tenor Brotherhood”と銘打って活動範囲を広げている。
ちなみに本人は上述にもある通り、1995年に失明した視覚障碍者である。
186センチ90キロ超えの日本人としては恵まれた体躯で白杖をつきながら世界各国の街を自由に闊歩する姿は、行く先々で多くの人々から親しまれている。
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